2026年3月16日月曜日

億トレーダーにたどり着くまでの軌跡(最終話) 積立投資という新しい挑戦

資産が1億円を超えた頃、

自分は新しい投資を始めた。

積立投資。


これまでの自分の投資は、
個別株の売買を中心に
資産を増やしていくスタイルだった。

しかし投資環境は
ここ数年で大きく変わった。

その象徴が

新NISAだ。


NISAが広く知られるようになり、
周りからこんな質問を受けることが増えた。

「NISAは始めた方がいいですか?」

株を長くやっている自分としては、
株式投資で資産を増やせる可能性があることは
よく分かっている。


ただ、一つ引っかかることがあった。

自分はこれまで
積立投資をほとんどやったことがなかった。

それなのに

「積立投資をした方がいい」

と簡単に言っていいのだろうか。

そう思った。


だからこそ
自分でやってみよう
と考えた。


積立投資は本当に増えるのか。

途中で評価損が出た時、
どれくらい精神的にきついのか。

どの商品を選び、
どれくらい積み立てていくのか。

それを
自分の資金で経験してみたいと思った。


そうして
積立投資を始めた。

ただ、正直に言えば
この数年間の相場は

かなり良い環境だった。

株式市場は上昇し、
積立投資も順調に増えている。

そのため

「積立投資は簡単に増える」

そんな印象を持つ人も
いるかもしれない。


しかし相場は必ず循環する。

これから先、
大きな下落相場も
必ずやってくる。

もし積立投資をしていて
資産が減る時期が来たら、

無理に相場を見続ける必要はない。


積立投資は
短期の値動きで勝負するものではない。

とにかく継続すること。

それが一番大切だと思う。


そしてもう一つ。

積立投資は
若い時から始めるほど有利になる。

時間が長いほど
複利の力が働くからだ。


今は株式市場が大きく上昇しているため、

「今から始めても大丈夫なのか」

と迷っている人も
いるかもしれない。

確かに
高値を掴みに行くように感じることもある。

しかし株式市場は

短期では大きく上下しながらも
長期では

波を打ちながら成長してきた。

だからこそ
時間を味方にする積立投資は
意味を持つ。


そして
その複利の力は

銀行預金の金利では
なかなか作ることができない。


もしこれから投資を始めるなら、
こうした仕組みを理解した上で
少しずつでも始めてみるのも
一つの方法だと思う。

投資の形は人それぞれ。

個別株の投資。
暗号資産。
そして積立投資。

方法は違っても、
資産形成の道は一つではない。


自分も投資を始めて
20年以上が経過した。

相場は何度も暴落し、
何度も回復してきた。

そして今もまた
相場と向き合いながら
投資を続けている。

億トレーダーにたどり着くまでの軌跡(第11話) ついに資産1億円を突破した日

 2022年。

株式市場と暗号資産市場の下落により、
自分の資産は大きく減少した。

前年末比で−26%。


せっかく見えてきた

資産1億円

という目標は
再び遠ざかった。


しかし相場は
いつまでも下げ続けるわけではない。

2023年。

市場の流れは再び変わり始める。

株式市場は上昇に転じ、
自分の資産も少しずつ回復していった。

そして2023年の間に

2022年に失った評価額をすべて取り戻すことになる。


ここから資産の増え方は
少し変わっていった。

それまでの自分は
どちらかと言えば

売買を繰り返す投資

が中心だった。

しかしこの頃から
投資スタイルを少しずつ変えていく。


長期投資への転換。

上昇相場では
細かく売買を繰り返すよりも、

波に乗り続ける方が
資産は大きく伸びる。


逆に売買を繰り返すと
一つの判断ミスで
利益が止まってしまうことも多い。


それならば
相場の流れに乗りながら

長く保有する。

そう考えるようになった。


そしてもう一つ。

ポートフォリオの中心を

高配当株

へと移していった。

2024年から始まった
新NISA

この制度の影響もあり、
長期投資や高配当株に資金を向ける投資家は
明らかに増えていった。

市場の流れも
長期投資へ向かっていた。

その流れに合わせる形で
自分の資産評価額も
少しずつ増えていった。


そして

2024年2月。

ついに

資産1億円

を突破した。


資産1億円に到達した時、

投資を始めてから
20年以上が経過していた。

投資を始めた頃、
よく言っていた言葉がある。

「資産1億円からがスタート」

という言葉だ。

しかし実際に

その数字にたどり着いてみると、

ここまで来るのは本当に長かった。


途中には

震災による資産減少。
長い停滞期。
コロナショック。
そして2022年の暴落。

何度も
相場に振り回されてきた。

それでも
投資を続けてきたことで

ようやく
この数字に到達することができた。


ただ、
資産が1億円を超えてから

自分の投資スタイルは
少し変わっていく。

それまでの

攻める投資から守る投資へ。


とにかく
意識したのは

分散投資。

年齢的なこともあるが、
値動きの大きい銘柄ばかりを追いかけると

どこかで
大きなダメージを受ける。

それよりも

少しずつでも
確実に伸びる銘柄。

そういう企業を
探すようになった。


気がつけば

ポートフォリオの中で
グロース株は少しずつ減り、

代わりに

大型株中心の構成になっていった。


大きく跳ねる銘柄は減ったが、
資産は以前より

安定して増えるようになった。

投資スタイルは
資産の大きさや年齢によって

少しずつ変わっていく。

自分にとって
1億円という数字は、

その変化が始まる
一つの節目だったのかもしれない。

(最終話へ続く)

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