2026年3月15日日曜日

億トレーダーにたどり着くまでの軌跡(第7話) 資産が増えない5年間…長引く停滞期

2013年のアベノミクス相場で、
資産はついに3000万円を超えた。

長い停滞を抜け、
投資家として完全に復活した瞬間だった。

しかし、ここから思いもしない
長い停滞期に入ることになる。


期間にして約5年。

2018年末まで、
資産はずっと

3000万円~4000万円

このレンジを抜けられなかった。


相場環境も決して良かったとは言えない。

それでも
まったく勝てなかったわけではない。

むしろ、
普通に利益確定できるトレードも多かった。

それなのに、
なぜか資産は増えない。


理由ははっきりしていた。

年に1〜2銘柄、
とんでもない大損をする銘柄を掴んでいた。

その多くが

バイオ株

だった。


当時は

再生医療
iPS細胞

など、夢のあるテーマが次々に出てきていた。

将来とてつもない企業になる。

そんな期待が市場には溢れていた。

自分もその可能性に惹かれて
何度もバイオ株に手を出した。

しかし現実は違った。

株価は期待で上がる。

そして

増資で下がる。

この繰り返しだった。


気が付けば、
それまでコツコツ積み上げてきた利益を

一銘柄で吹き飛ばす

そんなことが何度も起きていた。


今振り返ると、
バイオ株への投資は

大きく増やそうとする欲に負けた勝負

だった気がする。

アベノミクス相場で資産が一気に増えた。

その成功体験が、
どこかで「もう一度大きく増やしたい」という
欲を生んでいたんだと思う。

そしてその欲が、
夢のあるテーマ株へ向かわせていた。

バイオ株は、
再生医療やiPS細胞など

未来の可能性に満ちた分野だった。

しかし現実は違った。

期待で株価は上がる。
そして増資で下がる。

その繰り返しだった。

ここで自分は一つ学んだ。

夢と自分の資金は別。

夢を語ることと、
自分の資金を投じることは全く違う。

いくら未来の可能性があっても、
株主の資金を薄め続ける企業では
投資として勝ち続けることはできない。

この経験から、
自分は一つのルールを決めた。

増資を繰り返す企業には投資しない。

この考え方は、

その後の投資人生で
大きな意味を持つことになる。


ただ、この時の自分はまだ知らない。

この長い停滞期が終わるきっかけが、
思いもよらない形で訪れることを。

世界中の経済が止まり、
株式市場が一気に崩れ落ちる。

まさかの

歴史的暴落

だった。

この出来事が、
自分の投資人生を

もう一度大きく動かすことになる。

(第8話へ続く)

億トレーダーにたどり着くまでの軌跡(第6話) アベノミクス、資産が一気に増えた年

ついに相場の流れが変わる。

きっかけになったのは
安倍晋三
による政権復帰だった。

その経済政策として打ち出されたのが
アベノミクス

ここから日本の相場は一変する。


まず動いたのは為替だった。

自分が震災後の円高で少しずつ買っていた
米ドル/円
が大きく上昇を始めた。

当時は超円高の時代。
ドル円は70円台まで下落していた。

自分は約74円付近までドルを拾い集めていた。

それが気がつくと
100円近くまで上昇。

為替だけで資産は大きく増えていった。


2012年末には
資産が850万円台まで回復していた。

震災後、200万円台まで落ち込んでいたことを考えると、
かなり大きな復活だった。

そしてここから、
資金を株式市場へ移すことにした。

結果的に、この判断は正しかった。


2013年、株式市場はまさに爆発的な上昇相場になる。

アベノミクス相場の初期は
「猿でも勝てる相場」
とまで言われていた。

長い低迷が続いていた日本株が、
一気に復活した時期だった。


この相場で、
自分の資産も一気に増えていく。

もちろん普通に銘柄を保有していても
それなりに資産は増えていたと思う。

しかし、その中に
とてつもなく上昇した銘柄が一つあった。

今の
ユナイテッドだ。

当時は、

ngi group
という名前だった。

この銘柄を保有していた理由は、
実は少し変わっている。

当時、ngi groupは、

着せ替え携帯サービスを展開していた。


ある日、たまたま行った店で

キャストと話をしていると、こんなことを言っていた。

「着せ替え携帯って知ってる。
自分もやってるんだけど、これ流行ると思う」

その言葉が妙に印象に残った。

ちょうどその頃、

株価は下落していたが、
この銘柄だけは売らずに持ち続けて、上昇を待っていた。


自分はこの銘柄を
400円台で1万株保有していた。

その後、着せ替え携帯の話題で、株価は突然の暴騰を始まる。

最終的に自分は
平均で1500円付近で売却し、

利益は

1000万円以上となった。

当時の自分の資産規模からすると、
とてつもなく大きな利益だった。


しかし、この話には続きがある。

売却後、
この銘柄はさらに上昇を続けた。

最終的には
9000円台まで到達。

もし途中で怖くなって売らずに持ち続けていれば、

この時点で資産が1億円に到達していた可能性もあった。

今思えば、

まだ自分にはその大きな資産を持てる力はなかったんだと思う。

今でも少し悔しい。

でも同時に、
自分の投資人生の中で
一番嬉しかった利益の一つでもある。

これがきっかけで資産拡大が始まったといっても過言じゃないから。


それでも2013年は、
途中で資産が一気に増えたこともあり、

資金が大きくなれば、利益も大きくなる

という当たり前のことを
改めて実感した年だった。


そして年末。

資産はついに
3000万円を超えていた。

長い停滞を抜け、
投資家として完全に復活した瞬間だった。

ただ、今振り返ると
この時の自分はまた少し調子に乗り始めていた。

相場で勝ち続けると、
人はどうしてもそうなる。

この後、
自分は再び大きな壁にぶつかることになる。

(第7話へ続く)

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