2026年3月10日火曜日

挫折に後に見えたものは、ルールという武器(第3話)

ライブドアショックによって資産は大きく減った。

ピーク時には1200万円まで増えていた資産は、
気がつけば400万円程度まで落ちていた。

それまでのように、勢いで銘柄を買うことはできなくなっていた。
むしろ、どうやって相場と向き合えばいいのか分からなくなっていた。

それでも、相場から離れるという選択肢はなかった。
悔しさの方が大きかったからだ。

「どうすれば勝てるのか」

その答えを探すために、投資本を読み漁った。

それまでの自分の投資は、今振り返るとかなり感覚的だった。
チャートを見て、上がりそうだと思えば買う。
下がりそうだと思えば売る。

もちろんそれでも勝てる時期はある。
実際、新興市場ブームの時はそれで資産を増やすことができた。

しかしそれは、相場が良かっただけだった。

安易に銘柄を買っても、もう簡単に利益は出ない。

まず自分がやったのは、新興市場から距離を置くことだった。

そして、相場で生き残るための勉強が始まった。

そんな中で出会ったのが、
システムトレードという考え方だった。

感覚や雰囲気で売買するのではなく、
あらかじめ決めたルールに従って売買する。

例えば、

移動平均から何%下がったら買う。
何%上がったら売る。

といったように、
売買のルールを事前に決めておくという考え方だった。

ここから、自分の投資スタイルは少しずつ変わっていくことになる。

ただ、今振り返れば、
この時期はほとんど資産は増えていない。

むしろ長い停滞の時期だった。

それくらい株式相場は弱かった。


そんな中で起きたのが、
リーマンショック
だった。

世界中の金融市場が大きく崩れ、
株価は次々と下落していった。

しかしこの時、自分は大きなダメージを受けることはなかった。

システムトレードとしてのルールがあったからだと思う。

株価が下がっていく中でも、
感覚で一気に買いに行くことはしなかった。

大きく下落したタイミングだけ、
ルールに従って少しずつ買っていく。

そんな売買を繰り返していた。

ただ、売却も早かった。

利益が出るとすぐに確定売りしていたため、
資産がどんどん増えていくような状況ではなかった。

それでも、
リーマンショックで大きく資産を減らした投資家が多い中で、
小さな資産ながら生き残ることができた。

それは、自分にとって大きな自信になったと思う。

この経験を通して、
相場で一番大事なのは

とにかく退場しないこと

そして、この長い停滞の時期のあと、
日本の相場は大きな転換点を迎えることになる。

(次回へ続く)


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