2026年3月12日木曜日

億トレーダーにたどり着くまでの軌跡(第5話) ドル円80円割れ、日本最強の円高で勝負した

震災後、資産は大きく減っていた。

残高は200万円程度
株はまだ保有していたが、含み損が大きく売れない状態だった。

キャッシュポジションは数十万円。

この資金で、まだ戦えるのだろうか。

そんなことをずっと考えていた。


オプション取引のような、少額で大きく動く取引はもうやりたくなかった。
あの経験が、まだ恐怖として残っていたからだ。

しかも株式市場も弱く、
株価が簡単に戻るような雰囲気ではなかった。


どうすればいいのか。

そんなことを迷っていた時、
相場である異変が起きていた。

円が急激に買われ始めたのだ。


米ドル/円

日本は震災で大きな被害を受けている。
普通に考えれば、日本売りになってもおかしくない。

それなのに、なぜか円が買われていく。

何を根拠に?

疑問しかなかった。

気がつけばドル円は80円を割れていた。

当時は「ドル円は50円になる」というような極端な話まで出ていた。

しかし自分には、
そこまで極端なことにはならないという思いがあった。


そこで、自分は初心に戻ることにした。

投資を始めた頃にやっていた
外貨預金の感覚でドルを買う。

FXなら、ドルを持っているだけで
スワップ金利を毎日受け取ることができる。

少しでも金利を積み上げれば、
また種銭を作れるかもしれない。

そう考えた。


そこで円高方向に動くドル円を
何回かに分けて少しずつ買っていった。

そして幸いなことに、
最後の買い増しをしたあたりでドル円は反転した。


しばらく保有して、
スワップで少しずつ増やしていこう。

そう思い、ホールドを決断した。

いつまで保有するのか。
どこで売るのか。

そんなことはまったく考えていなかった。

ただ一つ思っていたのは、

「底値で買えたかもしれない」

という優位性だけだった。


しかしこの時、
自分はまだ知らなかった。

このあと日本の政治が大きく揺れ、
為替市場は想像もしなかった動きをすることになる。

やがて、
安倍晋三
が再び政権に戻り、
アベノミクス
という大きな相場が始まることになる。

(次回へ続く)

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